ジョージ・S・クレイソン著「バビロンの大富豪」レビュー

バビロンの大富豪 セミリタイア
バビロンの大富豪

こんにちは、マルラバです。

今日はジョージ・S・クレイソン著「バビロンの大富豪 繁栄と富と幸福はいかにして築かれるのか」のレビューをしたいと思います。

評価

★★★★★(5点中の5)

バビロンとは

バビロンというのは、紀元前18世紀〜6世紀ごろまで栄えていた、古代都市です。

現在のイラクに近いところにありました。

史上最も裕福な都市であり、途方もない富の都として、多くのお金持ちが住んでいたという記録が残っています。

「目には目を、歯に歯を」で有名なハンムラビ法典や、バベルの塔も有名ですね。

バビロンの大富豪は、バビロンの遺跡から発掘された粘土板に記載されていた逸話から、富豪になる方法をまとめたものになります。

現代でも十分に通用する方法として、蓄財に関する世界的名著として語り継がれています。

富をもたらす黄金の「7つの知恵」

バビロンの大富豪に出てくる大富豪アルカドの言葉として、7つの知恵が出てきます。

これが本書の最重要の知恵、エッセンスです。

第一の知恵

財布を太らせることから始めよう

第二の知恵

自分の欲求と必要経費とを混同するべからず

第三の知恵

貯めた資金は寝かさずに増やすべし

第四の知恵

損失という災難から貴重な財産を死守すべし

第五の知恵

自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

第六の知恵

将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし

第七の知恵

明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

これらは簡単に言うと、「貯金をして、そのお金を投資に回し、増やせ。」と言っています。

その際には、怪しい投資話等に気をつけること。

買い物は必要なものだけとし、なくても困らないものは買わないこと。

まぁ、当たり前のことですね。

ただ、今の日本では住宅は買わない方が賢明です。

買っても資産は増えないので。

金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か

また、大富豪アルカドが息子であるノマシアを修行の旅に送り出す際に渡した粘土板には、5つの知恵の言葉が刻まれていました。

第一の黄金法則

将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自ら進んで、しかも段々とその量を増やしながらやってくるだろう。

第二の黄金法則

貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。

第三の黄金法則

黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。

第四の黄金法則

自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。

第五の黄金法則

あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくことだろう。

これらも7つの知恵と似たような内容ですね。

つまりは、収入の十分の一以上を貯金し、それを投資に回して増やすこと。

怪しい投資話に乗らないこと。

特に、収入の十分の一といった、具体的で分かりやすい基準を設定しているところが良いですね。

本書の中では、十分の一ずつ貯金していけば、10年後には1年分の蓄財ができると書かれていました。

まぁ、当たり前なんだけど。

僕ももちろんやっていますが、貯金&投資を始めたのはここ数年なので、もっと早く、社会人になる前に知りたかったです。

まとめ

バビロンの大富豪には、ごくごく当たり前のことだけが書かれていました。

貯金をして、それを投資に回して、増やす。

怪しい儲け話には乗らない。

この2つだけです。

だけど、この方法が古代から伝わるお金持ちになる方法なのです。

できるだけ節約して、リスクの低い確実な方法で増やしていく。

現代であれば、インデックス投資をすることが適切だと思います。

僕もこの方法で着実に資産を増やせているので、本書はとても正しいと考えます。

できれば、収入の十分の一ではなく、十分の七や八ぐらいを目指したいところ。

そうすればFIRE、セミリタイアへ近づけることでしょう。

それでは。



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